男子三人と女子四人のユニークな日常
新島高等学校に入学したあと、偶然同じクラスになった男子のウエズ、カデカル、グシケンと、女子のマエシロ、ずけらん、アゲナ、ツハコは、学校生活を通じて交流を深めていく。しかし、彼らの話題は主に下ネタばかりで、「トイレで尻を拭く時の方法」「男性下着のどの部分が最も臭いが強いか」といったマニアックなものが中心となっている。
変人ばかりが集う学園ライフ
ストーリーは1話完結型で、休み時間や放課後に性に関する疑問や雑談から物語が展開される。また、男女それぞれの家に遊びに行ったり、修学旅行に参加したりと、学校生活を謳歌する様子も描かれる。また、メインキャラクターである七人を取り巻く人物たちも個性的で、養護教諭のマジキナは生徒に自分の体を見せつけたり、身体測定では最新の機器を導入して生徒のデータを収集しようとするなど、常識を超えた行動が目立つ。さらに、学校やイベントには多種多様な中年男性が紛れ込むなど、混沌とした日常が繰り広げられる。
グシケンとツハコの恋愛模様
本作に登場する男女は、基本的には互いを恋愛対象として意識していない。しかし、ツハコだけはグシケンに対して少なからず恋心を抱いている。そのきっかけは、体育倉庫で生徒同士が性行為をしているという噂を耳にしたツハコが、真相を確かめるために跳び箱の中に隠れていたことから始まる。その際、同じ目的で体育倉庫にやってきたグシケンと急接近し、その後も二人で会話を交わす機会が増えていく。二人でホラー映画を観ようとした時、なぜかグシケンが「睾丸から精を吸い取られる」とカンちがいし、ツハコを拒絶する場面もあり、珍しく彼女が涙を流すことになる。このように、下ネタコメディの中に垣間見えるツハコの不器用な恋模様も、本作の見どころの一つとなっている。
登場人物・キャラクター
マエシロ
新島高等学校の1年A組に在籍する女子。七人の中で最も常識人で、クラスではツッコミ役を務めることが多い。しかし、ずけらんから「ムダ毛育成ゲーム」や「選択肢がおかしい着せ替えカードゲーム」などを勧められた際、最初は拒否していたものの、最終的にはその魅力にハマってしまうなど、流されやすい一面も持つ。女性たちの中では最も背が低く、バストも小さいことにコンプレックスを抱いており、なぜか周囲には陥没乳首であることを知られている。常識的な兄に対しては感情を拗(こじ)らせており、ブラザーコンプレックスの傾向が見られる。ずけらんとウエズとは幼なじみ。
ずけらん
新島高等学校の1年A組に在籍する女子。のんびりとした性格で、つねに笑顔を浮かべている。趣味はゲームで、自分がハマっているマニアックなゲームをマエシロに紹介している。ムダ毛にこだわりを持っていたり、中年男性の臀部をドラムにしようと提案したりと、常識を超えた行動が目立つ。また、際どい下ネタを人前で堂々と話すこともあり、周囲の空気を読むことが苦手。マエシロとウエズとは幼なじみ。
アゲナ
新島高等学校の1年A組に在籍する女子。クールな性格の常識人であり、周囲から非常に信頼されている。そのため、ジャンルを問わずなんでも知っていると誤解されがちで、ウエズ、カデカル、グシケンたちから下半身に関する悩みや疑問を相談されることが多い。実際に男性の睾丸についての知識が豊富で、下半身に関することで暴走し、危険な行為に及ぼうとする男子たちを、知識を駆使して救うこともある。また、何かと下半身を露出されそうになることが多い苦労人でもある。外見は地味でふつうの容姿ながら、スタイル抜群。
ツハコ
新島高等学校の1年A組に在籍する女子。明るく社交的な性格で、性に対する好奇心が非常に強い。性行為を覗けるスポットがあると聞くと、ためらうことなく一人で出かけてしまう行動力を発揮する。下ネタにも興味津々で、その話題になると一気にテンションが上がる。グシケンに好意を抱いており、彼がかかわるとしおらしい一面を見せることもある。女性たちの中では最も胸が大きく、胸元を強調した服を好んでいる。
ウエズ
新島高等学校の1年A組に在籍する男子。男性たちの中では最も常識人で、かわいらしい童顔の持ち主。基本的には穏やかで優しい性格ながら、女性に対してデリカシーに欠ける一面が見受けられる。カデカルとグシケンからは、女性の身体を理解するための道具として扱われることが多い。特に臀部が柔らかく、二人を感動させている。マエシロとずけらんとは幼なじみ。
カデカル
新島高等学校の1年A組に在籍する男子。見た目はおしゃれで今風の少年だが、日常生活のあらゆる場面で突然服を脱ぐ露出癖を持つ。修学旅行先の遊園地のアトラクションを現実だとカンちがいしたり、ミサイルが搭載された特殊な筆箱を使ったりと、常識を超えた行動が目立つ。アゲナに信頼を寄せており、意見を聞きたいあまり、自らの下半身を見せようとする。妹がいるが、彼女からはかかわりたくないと避けられている。褒められるとアソコが伸びるタイプ。
グシケン
新島高等学校の1年A組に在籍する男子。一見まじめそうに見えるが、実際には下ネタ以外のことは何も考えていない。裸になることが好きで、カデカルといっしょに服を脱ぐことが多い。筋肉質な体型だが体育会系の部活には所属しておらず、「ワキ毛部」という体毛の質を競う部活動に参加している。ツハコから恋心を寄せられているが、まったく気づいていない。カデカルと同様に褒められるとアソコが伸びるタイプ。
書誌情報
男三女四 6巻 講談社〈講談社コミックス〉
第1巻
(2014-11-07発行、 978-4063952391)
第2巻
(2015-04-09発行、 978-4063953664)
第3巻
(2015-10-09発行、 978-4063955071)
第4巻
(2016-04-08発行、 978-4063956399)
第5巻
(2016-10-07発行、 978-4063957747)
第6巻
(2017-03-09発行、 978-4063958805)